今年もこの時期がやってきた。
「なんだか最近、変な人が増えたわね」
「暖かくなってきたせいかしら」
このようなご近所マダム同士の会話が、日本中で3500件ほどは繰り広げられていることと思われる。
しかし、私もアラフォーまで生きてきて長年疑問に感じていたことがある。
どうして春になると変な人が増えるのか
春の風物詩と言わんばかりに、春は「変な人」が増える。
私の住む家の近所には、春になるとセーラー服を着て自転車に颯爽と乗って現れる名物おじさんがいる。
また、以前勤めていた中古車店のお客さんで、「〇〇ちゃーん!(←私)元気ぃ!?」と店の50m程も先から陽気に叫びながらやってくるおじさんもいた。
何を買うでもなく、オイル交換をするでもなく、ただただ私や社長と駄弁りたいだけのおじさんである。
「〇〇ちゃんは、結婚した?え?してない?しちゃあだめよぉ~結婚なんかするもんじゃないよぉ~」
と、来るたびに言っていた。
おじさんの助言を忠実に守ったつもりもないが、いまだ私が独身なのはある種の洗脳でもされているのだろうか。
そういえば、そのおじさんがやってくるのも、決まって春だった。
なぜ春になると、変な人が増えるのだろうか。
いくつか仮説を立ててみた。
仮説1:暖かくなって外に出やすくなったから
シンプルに、暖かくなったことによって外に出やすくなったから、というのが最大の理由だと思う。
しかし、変な人に限らず、普通の人も暖かくなったことによって外に出やすくなるという理屈は変わらない。
仮説2:暖かくなって自分自身も外に出る機会が増えるため
そう、冬場は変な人に限らず普通の人もあまり外に出ない。
もしかしたら、「変な人」は猛吹雪のなかでも外をうろうろしているのかもしれない。
だって、変なのだから。
しかし猛吹雪の日などは、普通の人はうろうろなどせず、だいたい家でおとなしくしているものである。
そのため、冬場は「変な人」が外でうろうろしているのを目撃する機会自体が、そもそも少ないのだ。
仮説3:動物的本能がそうさせるため
猫は、春になると発情期になって子作りを始める。
しかし人間は発情期などない。
人間は社会的な生き物であるため、長年の進化の過程で発情期など持たないほうが合理的だ、と感じたため発情期がなくなったのだろうか。
理由はよくわからないが、とにかく人間には発情期がなくなってしまった。
だがもしかしたら、非常に原始的な本能として春=発情期という猫のような本能が人間にもまだうっすらと残っているのかもしれない。
そのため、春になるとなんだかそわそわする、居ても立っても居られない、という「変な人」が増えるのだろうか。
いや、仮説3については全面的に「知らんけど」である。
犯罪レベルの「変な人」は、さすがに困る
「変な人」とひと口に言っても、先述したセーラー服おじさんや結婚するなおじさんは、害がないので可愛いものである。
(それでもしつこく関わられたら迷惑だけど)
しかし、困るのは犯罪レベルに変な人。
ストーカーに不法侵入、性犯罪。
そういう犯罪を犯してしまうような変な人も、どうやら春に増える傾向にあるようだ。
犯罪レベルはさすがにシャレにならない。
世の中変な人ばかりだと気を付けて生きていくほうがいいのかもしれない。
そもそも、私自身も「あの家の子供部屋おばさん、変な人だからあんまり関わっちゃダメよ」
などと近所の奥様方から言われているのかもしれないが。