先日腰椎椎間板ヘルニアで入院し、退院して約2週間。
幸いにも体調は徐々に戻りつつあり、仕事にも少しずつ復帰している。
今回、我が人生初の入院となったわけだけれど、入院して初めて分かったこと、感じたことがいくつかあるのでまとめてみた。
入院生活は思ったより悪くない
今回の入院は個室にしてもらったことも大きいのだけど、入院生活は思ったよりも悪くなかった。
まず、三度の食事は看護師さんが運んできてくれる。
下膳も看護師さん。
まさに「上げ膳据え膳」だったので、申し訳ない気持ちもありつつ本当にラクだった。
さすがに少し歩けるようになった頃、申し訳ないなと思って下膳くらいは、と済んだトレイを自分で下げようとしたら、むしろ怒られたくらいだ。
「あんまり動いちゃダメですよ、私たちがやりますからね」
確かに、勝手に患者がヨロヨロと歩いて何かあったら怒られてしまうのは看護師さんたちだ。
余計なことはせず、お言葉に甘えてラクさせてもらった。
さらに、テレビもWiFiも使い放題という環境の病院でよかった。
暇に感じることもほとんど無く、なかなか快適な暮らしだった。
「あんまりウロウロ歩かないように。売店とかに行く時は看護師さんに声かけてね」
と医師から言われていたが、むしろウロウロと歩きたくない根っからのインドア派のため、リハビリ以外はほぼ病室に引きこもっていた。
アウトドア派の人にとって病室だけの生活は苦痛かもしれないが、インドア派の私にとって入院生活はそこまで苦でもなかった。
CSセットは頼んだほうがよかった
以前、父親が入院したとき、「CSセット」という
入院に際しての必要なもの、例えばパジャマだとかタオルだとか身の回りのものを貸し出してくれるサービスを、無理やり病院側の判断で付けられてしまった。
しかし結局、CSセットのパジャマやタオルは一度も利用せず、ただだだお金を無駄にしてしまったと父親がボヤいていたのを見ていたので、今回の入院ではCSセットはお願いしなかった。
だけど実際に入院生活を経験してみて、結局のところCSセットは頼んだほうが良かったと感じた。
主な理由は下記のふたつ
- 荷物が多くなって大変
- 入院中の洗濯が面倒
今回、もしかしたら検査の結果では入院になるかもということだったので、あらかじめ着替えやパジャマ、洗面道具や湯のみなどひと通りの入院セットを準備しておいたのだ。
しかし、それが結構な荷物になり。
ヘルニアで重い荷物を持ち運ぶのも難しかったため、結局家族や看護師さんたちに運んでもらった。
それと入院中の洗濯も面倒だった。
家族がほぼ毎日面会に来てくれたものの、その都度洗濯物を頼むのも心苦しい。
たまたま病室のすぐ側にコインランドリーがある病棟だったので、一回だけ洗濯をしたが、やはりヘルニアの身には洗濯もつらい。
CSセットを頼んでいたら、もっとラクだったんだろうなと痛感した。
次にもし入院することがあれば、大人しくCSセットを頼もうと思う。
医療従事者の皆さんへ感謝
入院して初めて、入院生活というのはたくさんの医療従事者の方々のおかげで支えられているのだと実感した。
主治医の先生や看護師さんはもちろん、リハビリでお世話になった理学療法士さん、病室の掃除をしてくれた清掃員さん、病院食の献立を考えてくれたり実際に作ってくれる栄養士さんや調理師さんなどなど。
本当に色んな方々が支えてくださっているんだと。
これも入院してみないと分からなかったことだ。
中でも印象的だったのが、入院三日目に薬の副作用で吐いてしまった時。
看護師さんがてきぱきと看護してくれ、点滴もしてくれ、半日後にはかなり気分も良くなり。
それを伝えると
「良かったぁ~」
と我がことのように安堵してくれた、あの看護師さんの表情は忘れられない。
その節は本当にありがとうございました。
金がかかる
もちろん、入院生活なんていいことばかりではない。
退院して一気に現実に戻されたのが、会計のとき。
「一週間くらいなら、だいたい7~8万円くらいかな?」
などと呑気に構えていたら、一週間の入院でなんと約14万円!
そのうち個室代が一日5,500円なので、8日分で44,000円となるが、個室代を抜きにしたって一週間の入院で10万円は高すぎやしないか。
と思い調べてみると、一週間の入院の相場は15万円~20万円ほど見た方がいい、という記事がチラホラ。
となると、私が入院した病院は比較的良心的ということになるが。
医療保険で個室代は出るらしいが、それでも10万円の出費は痛い。
かなり痛い。
2泊3日の旅行にだって余裕で行かれる。
と考えたら、7泊8日の健康的で美味しい食事付き、上げ膳据え膳のテレビ見放題WiFi使い放題、おまけに毎日リハビリと称したマッサージまでやってもらった、ダラダラリフレッシュ旅行に行ったと思って無理やり割り切ることにするか。
健康に勝る財産はない
入院生活を送って改めて感じた。
何を差し置いても、健康に勝る財産はない。
私もアラフォー。
不摂生をせず、適度な運動を心がけ、よりいっそう健康に気をつけて生きていきたい。