2023年も、残すところあとひと月。
月日の経つのは、こんなに早かっただろうか。
光陰矢の如しということわざの意味が、身に染みて分かるような年齢になってしまったようだ。
ここが痛い、あそこが痛い、あら全部
これは最近、シルバー川柳で見かけた一句である。
まさに、今年はこの状態だった。
腰の痛みに始まり、神経痛、肩の張りに頭痛。
ここも痛いし、あそこも痛い。
気づけば「あら全部」だった。
加えてメンタル面でも過呼吸やパニック発作を起こしたりと、年間を通じて身体の不調に悩まされた一年だった。
年齢を重ねることは自然なことであるが、こうも不調が続くと「うんざり」である。
生きて新年を迎えられたら、もうそれだけでいい
若い頃は物欲も旺盛で、あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しいもっともっと欲しい、と、まるで何かの楽曲の歌詞にあったかのような生活をしていたかもしれない。
しかしもうアラフォーともなると、そのような物欲もかなり減った。
欲しいものもほとんどない。
「健康」であれば何でもいいのだ。
今まで、生きて新年を迎えられることなんて当たり前かのように感じていた。
「ああ、また新しい年を迎えようとしているのに、私はいったい何をしていたんだろうか」
などと、老いていくのを嘆かわしく思ってすらいた。
しかし、生きて新しい年を迎えられなかった人だって当然いるわけで。
ましてや健康な身体で新年を迎えられるなんて、当然なことではないのだ。
誠に有難いことだと噛み締めつつ、あとひと月ある2023年、「うっかり階段を踏み外した」「深酒をして体調を崩した」などとドジなことをしないよう、留意して過ごしたいものだ。